注意:このコーナーは『Seventh Blood Vampire・本編』とはあんまり関係ありません。
第5回:おふくろの味
フレディ:
「はい、そういうわけで、今回から、ねえちゃんは少しお休みです」
「ここからはオレとにいちゃんだけでお送りしまーす」
「それで、今回、紹介するのは…」
アーウィン:
「…レナの母親か」
「確かに、レナがいると面倒そうだな」
フレディ:
「そうなの。だから、ねえちゃんは寝かせとこうと思って」
「さあ、姉ちゃんが寝てるうちに危険なひとたちの紹介を片付けちゃうよ!」
「えーと…ナタリー・タウンゼントね。ねえちゃんのお母さんです」
「別の名前もあるんだけど…ま、それは、プレイしてくれた人は知ってるよね」
「…何度も言うけど、このコラムは、ネタバレ満載だからね!」
「プレイ前に読んじゃってる人は気をつけてよ!?」
アーウィン:
「これだけ言っても先に読んでるんだ…好きにすればいいさ。リスクは承知済みだろう」
フレディ:
「だといいけど」
アーウィン:
「ナタリーか」
フレディ:
「オレ、この人とはあんまし絡んでないんだよねー」
「あんたにとっては雇い主でしょ。どういう人?」
アーウィン:
「…そうだな…」
「頭のいい女性だ」
「優秀な人間だよ。不幸にもな」
「ただ…料理の腕はイマイチだったが」
フレディ:
「そうなの?」
アーウィン:
「作るもの全ての味があまりにも微妙だったので、やめてもらった」
「レナの味覚に悪影響が出そうで」
フレディ:
「そ、そんなに?」
アーウィン:
「研究者気質が災いしたんだろうな」
「彼女に作らせると味よりも成分にこだわって、最終的に何とも言えない味のするモノができあがるんだ」
「食べられないことはないんだが…どう表現していいのかわからない味がする」
フレディ:
「そ、そうなんだ…じゃあ、タウンゼント家の食事は全部にいちゃんが?」
アーウィン:
「ああ…いや、唯一、レナの薬湯だけは彼女が調合していたが…フフッ」
フレディ:
「な、なに、その笑い」
アーウィン:
「あれは、本当はあそこまで苦くないものなんだ。普通に煎じただけならな」
「だが、彼女が一手間加えてしまったので…」
「私も、こんなものを飲ませるのか、と思ったんだが、レナが一生懸命、我慢して飲むのでね」
「ついつい、最後まで、彼女に任せたままにしてしまったなあ」
「今となっては、いい思い出だが」
フレディ:
「(鬼…)」
第6回へ続く…。