注意:このコーナーは『Seventh Blood Vampire・本編』とはあんまり関係ありません。
第2回:つかの間のおねえさん
フレディ:
「じゃあキャラクター紹介にいこうか」
「と言っても、ふつーに紹介してもおもしろくないから、お互いについて思ったことを言ってみようよ」
「じゃ、最初は、やっぱり、ねえちゃんからね!」
レナ:
「はい…ちょっと緊張するね?」
フレディ:
「んー…そうだなあ。オレから見たねえちゃんって…」
レナ:
「うんうん」
フレディ:
「…ぽやぽやしてる割に、実は結構、頑固」
レナ:
「えっ、そう!?」
フレディ:
「消極的なくせに、わりと向こう見ずだし」
レナ:
「そ、そうかな…そんなことないと思うけど」
フレディ:
「いや、あるね!」
「牢獄道で初めて会ったとき、オレ、動くなっつったのに。友達のことも追うなっつったのに!」
「オレの忠告ぜーんぜん聞いてないじゃん」
レナ:
「うっ、それは…!」
フレディ:
「なんだろな、ものを知らないぶん思い切りがいいっつーか…でも、見ててひやひやする!」
「あっ、なんか思い出したら腹立ってきたっ!」
「もっと自分を大事にして!?簡単に踏み越えちゃだめなこともあるんだからね!?」
レナ:
「ご、ごめんなさい…??」
「え、えーっと…アーウィンは?」
「ずっと黙ってるけど、私のこと、どう見えてる?」
アーウィン:
「…そうですね。私もだいたい“それ”と同意見です」
フレディ:
「それって言うな」
アーウィン:
「レナ、あなたは頑固で我が強くて甘ったれで…」
レナ:
「うう、なんだか、誰からもいい意見が出てこない…!」
アーウィン:
「そして一途だ。嫌になるほど」
レナ:
「?…」
アーウィン:
「全てあなたの美徳ですよ」
レナ:
「…よくわかんないけど、ほめてくれてる?のよね?」
アーウィン:
「もちろんです。私はあなたにはそのままでいてもらいたい」
「あなたを陰湿に説教で追い詰めるのが私の趣味なので」
レナ:
「すぐに違う趣味を探して!」
アーウィン:
「他人の趣味をどうこう言うものではありませんよ、レナ。楽しみは人それぞれなんですから」
レナ:
「~~~!」
フレディ:
「まあまあ。確かに前半はかなり心配だったけど、終盤は、ねえちゃんもだいぶしっかりしてたじゃん」
「これからは、にいちゃんの趣味に付き合う回数も自然と減っちゃうかもよ!(たぶんそんなことないと思うけど)」
レナ:
「! そう!」
「私、これからしっかりするって決めたんだから!」
「もう、そうそうお説教されたりしないもん…!」
アーウィン:
「おや」
レナ:
「確かに今までは甘えてばっかりだったけど、これからの私はちょっと違うんだからね」
「もっと強くなって、ちゃんとして、それで、今度は私がフレディを守ってあげるんだから!」
フレディ:
「はい?オレ?」
レナ:
「だって、私のほうがお姉さんなのに、今回はずっと助けてもらってばっかりだったでしょう…」
「だから、頑張るの」
「フレディも頼りにしてね。私のほうがお姉さんなんだから!」
フレディ:
「んー…。気持ちだけもらっとく」
レナ:
「どうして?遠慮しなくっても…」
フレディ:
「だってえー…ねえちゃん、どう頑張っても年上に見えないんだもん」
レナ:
「!」
フレディ:
「背だって低いし」
レナ:
「フレディよりは大きいもん!」
フレディ:
「今はね。でも、オレ、成長期だから。すぐ追い抜いちゃうし」
レナ:
「私だって成長期だもん!」
アーウィン:
「成長しませんよ?」
レナ:
「え?」
アーウィン:
「冥使は覚醒したら成長が止まりますから」
レナ:
「…………」
フレディ:
「ねー?かわいそうだけどあきらめて?」
「それに、ねえちゃんはどうあがいてもお姉さんキャラじゃないよ」
「どっちかっていうと妹キャラ…」
レナ:
「もー、フレディは今日から絶対牛乳飲んじゃだめー!!」
第3回へ続く…。