
創業の原点に立ち返って挑戦者の姿勢を貫きます。
2011年3月期の業績は大変厳しい結果となりました。サン電子グループ全体の連結売上高は137億2百万円(前期比11.3%減)となったほか、利益面においては営業利益が2億20百万円(同75.4%減)、経常利益が2億33百万円(同75.7%減)、そして当期純利益が1億41百万円(同76.6%減)となりました。
国内経済の緩やかな回復基調を受けて、新規事業・新製品・新サービスの企画・研究・開発を進めるとともに原価低減と経費削減に努めました。また販売面では、遊技台部品の販売は低調に推移したものの、ホールシステムおよびモバイルデータトランスファー機器の販売などで成果が得られました。
しかしながら、3月11日に発生した東日本大震災により、パチンコ業界においては、被災県および計画停電実施地域における「遊技機の入替自粛」と「遊技機メーカーに対する新台の販売延期の要請」が合意され、当社グループにおいても3月に予定していたパチンコ遊技機の販売が4月に延期となるなど影響を受けることになりました。
パチンコ業界は「1円パチンコ」等の低貸玉営業の広がりにより、ファン人口は増えたものの業界全体の売上が縮小する、といった厳しい状況にあります。
当社グループの主力事業であるアミューズメント(パチンコ)事業においては、パチンコ台メーカーに販売する制御基板は、業界の景況悪化により、新台購入を先延ばしする動きや、中古台の部品、基板、液晶基板など使えるものは再使用する動きから厳しい状況となっております。
パチンコ周辺設備機器においては、人件費削減等合理化が実現できる各台計数機システム※の広がりにより、各台計数機システムおよびそれらと接続できる景品・貯玉・会員管理システムの販売は順調に推移しました。
情報・通信関連事業については、犯罪捜査機関に販売するモバイルデータトランスファー機器が順調に推移しました。
UMEシリーズは携帯電話のデータ移行・バックアップを行う機器で、海外を中心に携帯電話のデータ移行サービスを行う業者に販売しています。そのUMEシリーズのデータ抽出技術を活用し、犯罪捜査現場で携帯電話、スマートフォン、PDA(個人用の携帯情報端末)などのデータ抽出に活用されているのがUFEDです。どちらも当社の連結子会社であるCellebrite社(本社:イスラエル)の製品です。
一方、携帯電話やPHS回線などを利用する業務用ルータ、Roosterシリーズも注目されています。インターネット接続や機器のリモートメンテナンスや収集データのアップロードなどM2M(マシンtoマシン)の幅広い用途が期待されています。ガスや電気の検針、自動販売機の在庫管理、監視カメラの映像監視などにも広げていきます。
ゲームコンテンツは厳しい結果となりました。今後はゲーム専用機向けのコンテンツだけでなく、携帯電話やスマートフォンといったモバイル機器で手軽に遊べるソフトを供給するとともに、SNS(ソーシャル・ネットワーク・サービス)のようにコミュニケートしながら遊べるものにも広げていきます。
樹脂成形事業は、パチンコの新台への需要が縮小している影響で、当期は厳しい状況でした。これまでは樹脂成形するとともにユニット化して販売してきましたが、もっと付加価値を上げるという意味でパチンコ台の機構そのものの設計や液晶周りの役物にまで広げていきます。技術的にはかなりの水準にまできましたので、あとは実績づくりだと思います。
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