▲記念すべきTalkMaster初代モデル
第 1 回 TalkMaster 誕生のきっかけ
サン電子株式会社 デジタルライフ部
部長 松尾 武則 (ほとんどの事業に関わった経験を持つ)
部下の1人の何気なく言ったこと がきっかけとなった
 入社から約20年が経った2002年、私は生産管理の責任者となっていました。ある日、部下の1人が「ラジオの語学講座で勉強してるんですけど、聴き逃し ちゃうことがあるんですよね」「ビデオのようにラジオでも予約録音できないでしょうかねぇ」と、何気なく言ったことにヒントを得てラジオ講座について 少し調べてみることにしました。するとそこには驚くべき事実があったのです。なんと300万人もの人がラジオ講座を聴いていることが分かり、「これはいけ るぞ」と思いました。 私は会社へ正式に事業提案し、技術・営業の2人を加え『ボイスラボプロジェクト』を立ち上げました。しかしサン電子には多くの電子 技術の蓄積はありましたが、ICレコーディング技術や、FM/AMチューナー製造の経験もなく販売ルートすらない状況で、商品の開発から出荷・売り上げ管理まで をすべて3人でこなさなければなりませんでした。
商品化までには数々の問題が…
 やっとの思いで出来上がった試作第一号機。しかしそこには大きな落とし穴が待っていたのです。自らの電子回路から発生するノイズも同時に録音される という欠陥が発覚。それは《アナログ》と《デジタル》の融合という高い技術力が問われる問題でした。 さらに追い討ちをかける問題が発生。 社内でこのプロジェクトに対する疑問の声が上がり始めたのです。それは技術上の問題に加え、私に更なるプレッシャーを与えました。しかしここで負ける 訳にはいかないと、改良に改良を重ねた結果、最終的には韓国の企業との共同開発でノイズの問題を解決することができました。
▲レッスンモードを採用した第2世代
のTalkMaster II-S(128MB)と
TalkMaster II-H(256MB)
▲改良を重ね、スタイリッシュになったTalkMaster II1GBホワイトバージョン
ラジオ録音に革命を起こす『TalkMaster』の誕生!
 開発開始から1年が経った2003年4月、我々の思いはついに『TalkMaster』というカタチとなり発売されました。発売当初は本当に売れるのか不安でした が売れ行きは順調に伸び、3人から始まった『ボイスラボプロジェクト』は『ボイスラボ事業部』にまで成長したのです。 2005年4月には新たな機能を追加 した『TalkMaster II』を発売。ラジオ講座で活用している方だけではなく、多くのラジオファンの方々からもご評価をいただいています。
松尾武則の思い…
 「仕事をしていく上で大切なのは技術ばかりじゃない、もっと大切なのは熱意だ」と私は思うのです。 みなさんの日常生活をより便利にする商品、 こんな商品の発想は日常にあふれています。これからも、サン電子にしかない独自技術を駆使し、オリジナルでユニークな商品をみなさまにご提供し 続けていきたいと考えています。