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企業のデータを守る10の実践的セキュリティ対策(著者:Nico Dekens)
2025年08月27日
脅威アクター(攻撃者)は、もはや企業の正面玄関をこじ開ける必要はありません。パッチが適用されていないサーバー、使い回されるパスワード、あるいは設定ミスのあるクラウドストレージ。彼らはそうした僅かな隙を狙うだけで、容易に内部への侵入を果たします。ひとたびデータ侵害が発生すれば、その被害はシステムへのダメージにとどまらず、収益の損失、顧客からの信頼失墜、ブランドイメージの毀損、そして厳しい規制措置へと繋がります。
本記事では、組織のデータセキュリティ体制を強化するための、実証済みの10のベストプラクティスをご紹介します。特権アクセス管理の導入から、リアルタイム脅威インテリジェンスツールの活用まで、リスクを低減し、自社の弱点(エクスポージャー)を管理しながら攻撃者に先んじる方法を解説します。
そもそも企業データセキュリティとは?
企業データセキュリティとは、顧客情報、従業員データ、財務文書、知的財産といった、組織にとって最も価値のある情報を保護するためのシステム、ポリシー、管理策の総称です。その本質は、単なるインフラの保護に留まりません。人、プロセス、そしてテクノロジーの三位一体で厳格な規律を維持することこそが、企業データセキュリティの根本的な目的なのです。
主な脆弱性は以下の通りです。
- 内部脅威: 機密システムにアクセスできる従業員、請負業者、パートナーによる意図的または偶発的なリスク
- 外部からの攻撃: フィッシング、ランサムウェア、パスワードリスト攻撃(クレデンシャルスタッフィング)、標的型侵入など
- データ漏洩: クラウドストレージの設定ミス、安全でないAPIの公開、許可なく使われるIT機器(シャドーIT)など
データ侵害は、直接的な金銭的損失や業務停止だけでなく、法的責任やブランドイメージへの恒久的なダメージをもたらします。特にGDPR(EU一般データ保護規則)やCCPA(カリフォルニア州消費者プライバシー法)などの厳格なデータ保護規制に違反した場合、巨額の罰金が科される可能性があります。もはや、強固なデータセキュリティは、あらゆる事業運営における大前提と言えるでしょう。
機密情報を保護するための10のベストプラクティス
1. 強力なアクセス制御を実装する

アクセス制御は、データ保護の第一防衛線です。まずはロールベースアクセス制御(RBAC)から始めましょう。これは、ユーザーの役割に応じてアクセス権限を厳密に限定する考え方です。例えば、開発者に人事ファイルは不要ですし、マーケティング担当者がソースコードに触れる必要はありません。
次に、多要素認証(MFA)を導入し、万が一パスワードが盗まれても不正利用されにくい環境を構築します。そして、最小権限の原則を徹底し、従業員には業務遂行に最低限必要なアクセス権のみを付与します。パスワードの共有を厳禁し、管理者権限の使用を厳しく制限・監視することも不可欠です。
2. 機密データを暗号化する
暗号化は、データを「読めない状態」にするための最後の砦です。まず、ネットワーク上を流れる「通信中のデータ」は、TLS/SSLなどを用いてすべて暗号化します。メール、APIリクエスト、ファイル転送など、あらゆる通信を保護しましょう。
次に、データベースやバックアップ、ファイルサーバーなどに保管されている「保存データ」も、AES-256などの堅牢なアルゴリズムで保護します。原則として、保存するデータはすべて暗号化するべきです。
3. システムを定期的に更新し、パッチを適用する

パッチが適用されていないシステムは、攻撃者にとって格好の的です。アップデートが利用可能になったら、既知の脆弱性を修正するセキュリティパッチを迅速に適用してください。自動化されたパッチ管理システムを導入すれば、セキュリティの穴をより素早く塞ぐことができます。
OS、ファームウェア、アプリケーション、プラグインなど、コードを実行するすべてのものを定期的に更新しましょう。
4. 従業員へのセキュリティ研修を実施する
セキュリティにおいて、「人」は最も脆弱な鎖の一環になり得ます。従業員がフィッシング攻撃やソーシャルエンジニアリングの手口を見抜けるよう、継続的なセキュリティ意識向上プログラムを実施しましょう。不審なメールや予期せぬログイン要求などを、従業員が迅速かつ容易に報告できる仕組みを整えることも重要です。
5. 高度な脅威検出・対応ツールを導入する

従来の境界防御だけでは不十分です。SIEM(セキュリティ情報イベント管理)のようなプラットフォームでログを一元管理し、ネットワーク全体の異常な振る舞いを特定します。さらに、AIや機械学習を活用した異常検知機能は、従来のルールベースのシステムをすり抜ける未知の脅威を捉えるのに役立ちます。
また、OSINT(オープンソース・インテリジェンス)を活用することも有効です。例えば、ShadowDragon® MalNet™は、過去から現在までのマルウェアインテリジェンスを提供し、攻撃者のインフラや活動の詳細な分析を可能にします。
6. 安全なリモートワーク環境を構築する
リモートアクセスは、すべてVPNなど安全な方法で行われるべきです。個人所有デバイスを含むすべての端末に、EDR(エンドポイントでの検出と対応)ツールを導入し、不審なアプリをブロックし、常に監視できる体制を整えます。
クラウド環境においても、設定ミスや過剰な権限を持つユーザーが存在しないよう、ゼロトラストの原則に基づいた厳格な管理が求められます。
7. 定期的なデータバックアップと災害復旧計画を立てる

バックアップは、万が一の際の最後の砦です。「3-2-1ルール(3つのコピーを、2種類の異なる媒体に、うち1つは遠隔地に保管)」を遵守し、自動バックアップを導入しましょう。そして、バックアップデータが本当に復元可能か、定期的にテストすることも忘れてはなりません。
ダウンタイムは甚大な損害をもたらすため、インシデント発生時の対応手順(プレイブック)を事前に準備しておくことが極めて重要です。
8. サードパーティベンダーのリスクを監視する
取引先ベンダーは、自社の攻撃対象領域を拡大させる一因です。ベンダーのセキュリティ侵害は、自社に直接的な影響を及ぼす可能性があるため、契約前にセキュリティ体制を厳しく評価しましょう。契約書にはデータ保護に関する条項を盛り込み、アクセス権限や活動を継続的に監査します。「信頼しつつも、常に検証する」姿勢が求められます。
9. 強力なパスワードポリシーを適用する

保健機関は、複雑な文字列の使用や定期的な変更など、安全なパスワード要件を組織全体で適用します。パスワードの使い回しや共有は厳禁です。
可能であれば、指紋や顔認証といった生体認証を導入しましょう。これらは偽造が非常に困難なため、セキュリティを格段に向上させます。
10. 定期的なセキュリティ監査と侵入テストを実施する
内部監査と、客観的な視点を持つ外部の専門家による監査の両方を実施しましょう。実際の攻撃をシミュレートする「レッドチーム演習」などを行い、自社の検知・対応能力を測定します。ISO 27001などの国際規格に準拠した定期的な監査は、セキュリティギャップの特定と、組織全体の責任感の向上に繋がります。
最後に
企業のデータを保護するためには、絶え間ない警戒心、実践的なインテリジェンス、そして脅威が実際の侵害に発展する前にそれを発見できる適切なツールが不可欠です。ShadowDragonは、リアルタイムのOSINT機能を提供し、攻撃インフラのマッピング、マルウェアキャンペーンの追跡、そして脅威の予測を支援します。
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