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開発者がご紹介するおくだけセンサー 振動計測モード

2021年05月27日

みなさまこんにちは。いつも当社の配信メールをお読み頂き有難うございます。

本日は開発部門の露木から、営業部門の配信内容より更に機能面の詳細情報に寄り添った内容で配信させて頂きます。

振動計測モード

おくだけセンサーソリューション 基本セット / スターターセットには「 振 動 計 測 モ ー ド ※ 」という機能があります。

通常のモードでは加速度センサーで姿勢検知を行っていますが、計測方法を工夫することで振動計測ができるようにしたものです。

姿勢検知モードでは計測タイミングでの三軸の静的な重力加速度を1回だけ測ります。子機の姿勢がどのようになっているかを調べるもので、取り付けた物の傾きなどを知るための機能です。

対して振動計測モードでは取り付けたものに連続的にどの程度の加速度がかかっているかを調べます。
振動は各軸の往復運動ですので連続的に正負の加速度が繰り返しかかっていると考えられます。

振動計測モードでは60秒のうち最大10秒間のサンプリングを行い、正負の加速度を絶対値にしたうえで上位15%(設定により変更可能)のデータを抜き出してその平均を報告してきます。ちなみに1秒あたりのサンプリング数は最大800回です。

計測データ図

仮想的な振動データをシミュレーションしたところ、理想条件での振動変異とこの方法で取ったデータでの相関が80%から120%に収まります。

計測データ図

本来ならば、詳細な波形を取得したうえでFFT解析などを行うのが理想ですが、CPU能力や保持できるメモリ量、何より電池容量の問題で、おくだけセンサーで波形計測を行うには無理がある状況です。

波形計測を行えるような機器には、振動ピックアップセンサーとデータロガーという機器を組み合わせた、100万円程度するものがあります。しかし、このレベルの機器を工場などにある機器すべてに付けるにはコスト的に厳しいものがあるのではないでしょうか。

詳細な波形データまでは要らないが、振動の推移が見たい。振動が大きくなって来たことに気づきたい。
そのような需要に対してサン電子が提案する答えがこのおくだけセンサーの「振動計測モード」です。

Modbus

もう一つ、あわせてお話しておきたい件がございます。
 
おくだけセンサーの親機には「Modbusスレーブ」の機能が付いている事をご存じでしょうか。

工場などの生産現場ではPLCが使われている事が多いと思います。産業向けセンサーなどの情報をPLCに集約して監視や制御に使われることが一般的です。

おくだけセンサーの親機ではPLCやリモートI/Oなどの世界で使われることが多いModbusというフィールドバスに対応しています。
今回ご紹介の振動計測モードデータを含め、搭載しているセンサーデータはすべてModbusプロトコルで取得する事ができるようになっています。

さらっとご紹介させていただきましたが、この件はまた別の機会にも改めてご案内させて頂きたいと思います。

FAの世界にも親和性の高いおくだけセンサーを是非お試しください。
※おくだけセンサーソリューションⅡEX1、おくだけセンサー ロガー / リンクは振動計測モードには対応しておりません。

関連URL

おくだけセンサーソリューション 基本セット / スターターセット
https://www.sun-denshi.co.jp/sc/product_service/sensor/okudake_standard/

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